ベトナム Jvta Tourism

ツアーハイライト ·①ハロン湾ツアー現地【行き帰り高速道路利用】. 1日料金: (7,500円).②[世界遺産] チャンアン・ホアルーツアー. 1日料金: (6,500円).

「男になりたい」愛する女性とともに自分らしく生きる道

 


ハノイ市に暮らすホアン・リン(本名:ドアン・フオン・ラン)さんは、幼い頃から自分は男の子だと意識し、「本当の自分として生きる」ために様々な方法を模索してきた。しかし、小さな変化を遂げるたび、両親や親戚からの激しい反対があった。


 両親の目に、リンさんは「美しくてかわいらしい女の子」として映っていた。しかし、リンさんは物心がついた頃から常に自分のことを「男の子」だと思っていた。学校に通うようになると、友人から「アイン(anh=年上の男性に対する人称)」と呼ばれ、とても心地良かった。


 幼い頃から男の子の服を好み、男の子のように闊歩する姿を見て、父方の祖母はいつも嘆いていた。学校からウエストの締まった女子用の制服が配られると、リンさんは校章だけを切り取り、市場で買っただぶだぶのシャツに貼り付けた。「そういう服を着ているほうが、自分らしく感じられたんです」とリンさんは語る。


 9年生(中学4年生=日本の中学3年生)のとき、リンさんは長かった髪の毛をばっさりと切り、ショートカットにした。そして、手首に初めて入れ墨をした。


 母親はそれを見てショックを受け、「まだどこかにも入れ墨があるなら、そこを突き刺すわ」と言い放った。一方の父親は、リンさんの顔を真っ直ぐ指さして「この『おなべ』が!」と叱った。リンさんは何も言わず、家を出た。


 ある晩、学校から遅く帰宅すると、父親が1人で静かに座り、お酒を飲みながら泣いていた。それを見て、リンさんの目から涙があふれ出した。


 11年生(高校2年生)のときに両親が離婚し、母親の代わりに叔母が世話をしてくれるようになった。叔母はリンさんの性別が「普通」と違うことに気づくと激怒し、リンさんを1日中ひざまずかせた。


 「その時はとても悲しかったですが、絶対に泣かないと決めていました。なぜなら男性は必要なときにしか泣かないからです」とリンさんは回想する。他人にあれこれ言われることは構わなかったが、家族に自分の境遇を蔑ろにされることには心が痛んだ。


 リンさんは、LGBTのコミュニティに参加するまで、そして本当の自分に誠実に生きなければならないのだと気づくまで、逃げ道のない、曲がりくねった人生を送ってきた。内にこもる代わりに、リンさんは持前の歌声を活かして学校の芸術活動に積極的に参加した。


 大学に入学すると、自分の収入のため、そして5歳年下の弟の養育費の足しにするため、アルバイトを始めた。大学2年生のとき、初めての彼女ができた。彼女を家に連れて帰った日、父親は一言もしゃべらず、さっさとご飯を食べてどこかに行ってしまった。


 父親に少しずつ慣れてもらうため、1週間続けて彼女を家に連れて帰り、ご飯を作り、掃除をした。そうこうするうちに父親も徐々に受け入れるようになり、「きっとたくさんの人が本当のお前を受け入れてくれるよ」と言ってくれた。
 1年少し前、リンさんはダオ・ホアン・ランさんと知り合った。2人はハノイ市ハイバーチュン区にあるカフェのアルバイト仲間だった。ランさんはバイセクシャルで、2人は愛し合うようになり、一緒に生きていこうと決めた。しかし、ランさんの家族から猛反対された。


 恋人の家族、特に母親を説得するため、リンさんはお金を貯めて性転換手術を受けることにした。「ずっと前から男性の身体になりたいと望み、自分の愛する女性の拠りどころになりたいと思っていました」とリンさん。


 リンさんの母親は「娘」の変化に何度となく怒り、泣き叫んでいたが、今では現実を受け入れ、一緒に性転換手術について調べてくれるまでになった。一度、リンさんと母親で母親の友人を訪ねたとき、「あなたのところの上の子は女の子だと思っていましたよ」と言われたリンさんの母親は「いいえ、今から来年にかけて、この子は『長男』になるわ」と答えた。


 2か月前、リンさんは恋人にドレスを贈った。2020年のテト(旧正月)明けにウェディングフォトを撮る予定だ。「いつの日か、ランさんがリンさんに飽きて別の男性と恋に落ちてしまうのではないかと怖くありませんか?」と聞かれると、リンさんは「その時にはもう自分は男性になっていますから」と自信を持って答えた。


 リンさんは今も毎日カフェで働き、経験を積んでいる。夢は自分の茶店を開くことだ。

ベトナム映画「つぶらな瞳」、公開10日で興行収入5.5億円突破


2019年12月に公開されたベトナム映画「Mat Biec(原作邦題:つぶらな瞳)」が、公開から10日経った29日の時点で興行収入1150億VND(約5億5300万円)を突破した。


 有名作家グエン・ニャット・アイン(Nguyen Nhat Anh)の同名小説が原作で、日本では「つぶらな瞳」の邦題で出版されている。ビクター・ブー(Victor Vu)が監督を、ビクター・ブーと、グエン・ケイ(Kay Nguyen)率いる脚本家集団エータイプマシン(A Type Machine)が脚本を手掛ける。


 配給のギャラクシー(Galaxy)によると、動員数は日に日に増えており、興行収入は上映終了までに1600億VND(約7億7000万円)に達する見込み。各シネコンは上映回数を増やして対応しており、1日の上映の50%以上を「Mat Biec」が占めるところもあるという。


 これに先立つ2015年には、同じくグエン・ニャット・アインの小説をビクター・ブー監督が映画化した「草原に黄色い花を見つける(原題:Toi Thay Hoa Vang Tren Co Xanh)」が公開され、同年のベトナム映画の興行収入トップに立った。


 なお、2019年に公開されたベトナム映画の興行収入は、「ハイ・フォン(原題:Hai Phuong)」が2000億VND(約9億6000万円)でトップ。「ハイ・フォン」はベトナム映画の歴代興行収入でもトップに立っている。

ダナン国際花火大会、2019年の観光収入は3.2兆VND超

南中部沿岸地方ダナン市で6月1日から約1か月にわたって開催されたアジア最大規模の花火大会「ダナン国際花火大会2019(DIFF 2019)」の会期中に、同市を訪問した観光客の数は前年同期比+15.2%増の93万7076人だった。観光収入は3兆2440億VND(約150億円)に達した。これは8月末に開かれた同大会の総括会議で明らかにされたもの。


 開期中に同市に滞在した観光客の数は3万8750人。花火観覧船の利用者は前年同期の2.5倍にあたる5468人だった。観光客を受け入れるための宿泊施設の部屋総数は6245室で、稼働率は65~70%に留まった。ただし、4~5つ星ホテルの稼働率は75~85%だった。


 発行されたチケットの総数は7万9000枚余りで、うち5万3000枚が寄贈用に使われた。チケット販売からの収入は117億7000万VND(約5450万円)余りだった。


 DIFFの開催にかかった総費用は1400億VND(約6.5億円)で、主催者の観光不動産開発のサングループ(Sungroup)によって拠出。このうち、同社が外部から調達した総額は310億VND(約1.44億円)だった。

ハノイ名物「線路すれすれカフェ」を一掃へ

 


交通運輸省はこのほどハノイ市に対して、ディエンビエンフー(Dien Bien Phu)通り~フンフン(Phung Hung)通りの区間に敷かれた線路脇で営業しているカフェや物販などの店を一掃させるようホアンキエム区、バーディン区、ドンダー区、ハイバーチュン区などに指示した。


 この区間ではレール幅1mの線路が住宅街を通っているが、100年以上前に整備されて以来、現在も柵がなく線路から住宅までの距離も1m程と非常に近い。


 このため、昨今では走行する列車を間近で見物しようと外国人旅行者を中心に多くの人が訪れる観光スポットとなっている。海外のマスメディアで取り上げられるだけでなく、市内観光ツアーのルートに組み込んでいる旅行会社も多い。


 旅行者の増加を受けて線路脇にカフェや物販の店が軒を連ねるようになり、写真や動画撮影の為に線路内に立ち入る市民や旅行者が問題となっている。


 6日にはハノイ市から北部紅河デルタ地方ハイフォン市に向かっていた列車が、線路内に立ち入っていた人を避けるために急停車する事例も起きている。これらの行為は交通安全の規定に違反しており、交通事故が発生する危険性が極めて高いとして露店の一掃が急務となっていた。


 そこで交通運輸省は同市に対して、住民や店主に鉄道の交通安全規定の周知活動と店の一掃を行うよう前述の各区を指導するよう指示した。


 これを受け同市人民委員会は7日、線路脇の店の営業に対する処分に関する文書を関連当局に送付した。それによると、同市人民委員会は各区に対して線路脇で営業する店の取り締まり強化と厳正な処分を進め、12日までに店を一掃するよう指導している。また同市交通運輸局は、12日までに同市人民委員会へ報告を上げなければならない。


 一方、一部の観光分野の専門家は安全対策を講じた上で線路脇の店の営業を維持すべきだとしている。交通分野の専門家の中には「交通安全の規定通りに」とした場合、線路脇でこれまで長年安全に生活してきた住民さえをも立ち退きさせなければならないことを意味すると指摘している。

米誌、読者が選ぶ世界の旅行先でベトナムが10位、日本12位


米国の大手出版社コンデナスト社が発行する人気旅行情報誌「コンデナスト・トラベラー(Conde Nast Traveler)」はこのほど「2019年度 読者が選ぶ世界の旅行先トップ20(Top 20 Countries in the World: Readers’ Choice Awards 2019)」を発表し、ベトナムを10位に選出した。


 同ランキングは、世界60万人余りの読者を対象に、◇観光スポット、◇ホテル・リゾート、◇サービスの質などについてアンケートを行ってまとめたもの。


 同誌による「2019年度 読者が選ぶ世界の旅行先トップ20」の上位には、1位インドネシアを筆頭に東南アジアの国々が多く名を連ねた。なお、日本も12位にランクインしている。トップ20は以下の通り。( )内は100点満点中の獲得ポイント。


1位:インドネシア(92.78)
2位:タイ(92.37)
3位:ポルトガル(91.94)
4位:スリランカ(91.79)
5位:南アフリカ(91.59)
6位:ペルー(91.28)
7位:ギリシャ(91.18)
8位:フィリピン(90.63)
9位:イタリア(90.62)
10位:ベトナム(90.46)
11位:トルコ(90.15)
12位:日本(89.74)
13位:メキシコ(87.70)
14位:タンザニア(89.62)
15位:イスラエル(89.54)
16位:コロンビア(89.41)
17位:ニュージーランド(89.11)
18位:アイルランド(89.08)
19位:カンボジア(89.03)
20位:クロアチア(88.83)